KEYSIGHT U12xxx シリーズのデジタルマルチメーターをパソコンと接続するために使用する USB ケーブル U1173B は Prolific 社の PL2303HXA という古いチップが使用されていますが Windows8 以降ドライバーが用意されなくなってしまいました。
U1173B をパソコンに接続してドライバーを Windows update からインストールしても正常に動作しない場合があります。これを解決する手順を説明します。
<< デバイスドライバーを確認する >>
U1173B をパソコンの USB ポートに接続します。
画面左下のスタートボタンを右クリックしてデバイスマネージャーを起動した時デバイス名が以下のようになっている場合、正しく動作しません。
"PL2303HXA PHASED OUT SINCE 2012, PLEASE CONTACT YOUR SUPPLIER, " と表示されています。
また、正しく "Prolific USB-to-Serial Comm Port (COMx)" と表示されていてもアイコンに!マークが表示されている場合は適切なデバイスドライバーがインストールされていません。
<< PL2303HXA 用のドライバーをインストールする >>
一旦パソコンから U1173B を取りはずしておきます。
PL2303HXA 用の古いドライバーはここからダウンロードできます。
zip 形式で圧縮してありますので適当なフォルダーへ保存して解凍します。解凍したファイルの中から PL2303_Prolific_DriverInstaller_v130.exe を実行してドライバーをインストールします。
U1173B をパソコンに接続します。
再度デバイスマネージャーを起動し "PL2303HXA PHASED OUT SINCE 2012, PLEASE CONTACT YOUR SUPPLIER, " または "Prolific USB-to-Serial Comm Port (COMx)" を右クリックし「ドライバーの更新」をクリックするとドライバーの検索方法を確認する画面が開きますので、ここでは「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索」の方をクリック選択します。
更に「→コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」の方をクリック選択します。
互換性のあるハードウェアを表示にチェックして表示される幾つかのバージョンの内、古いバージョン 3.3.11.152 をクリック選択して「次へ」ボタンをクリックします。
もしもモデルの中に "Prolific USB-Serial Comm Port" が1つしかない場合はこれを選択します。
しばらくして「ドライバーが正常に更新されました」というウィンドウが表示されたら「閉じる」ボタンをクリック選択してウィンドウを閉じます。
デバイスマネージャーの「ポート(COM と LPT)」の中に "Prolific USB-to-Serial Comm Port (COMxx)" が正常に表示されれば OK です。(xx の数字はインストール環境によって変わります。)
念のため Windows を再起動し、その後もデバイスが正常に認識されていることを確認します。
Ts Digital Multi Meter Viewer を起動し、"KEYSIGHT U12xxx series" と適切な COM ポート番号を選択して正常にデータが受信できることを確認します。